これから定年まで働くなんて考えられない・・・。仕事を辞めても生活していける方法はないのかな?

こんな人におすすめの記事です。

 

FIREとは、『Financial Independence, Retire Early』の頭字語で、日本語に訳すと『経済的自立,早期退職』となり、経済的な自立を得て早期リタイアして自由を得るという、アメリカが発祥のムーブメントです。

60~65歳まで仕事を続けて定年になったら退職...というのが一般的かと思いますが、FIREムーブメントの特徴は、50代や60代ではなく、30代や40代という若い段階でリタイアを目指すことにあります。

この記事では、これからFIREを目指す人のために、どうすればFIREを実現できるのか、どのように資産を増やしていけば良いのかについて解説したいと思います。

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FIREを実現するには

FIREを実現するためには、文字通り『経済的な自立』をすることが必須になります。

ここでいう経済的な自立とは、仕事をしていなくても継続的な収入があり、支出を収入が上回っている状態を表します。

大切なのは大金持ちになることではなく、

収入>支出

の状態を作ることがポイントです。

例えば、毎月の生活費が25万円の人であれば、年間の支出は300万円となるので、仕事をしなくても継続的な収入が300万以上入ってくる状態であれば、経済的に自立できている状態と言えます。

仕事をせずに継続的な収入を得るためには、投資信託や不動産投資などの資産運用が必要になってきますが、資産運用のみで生活していくための目安として4パーセントルールというものが注目されています。

4パーセントルールとは

4パーセントルールは、金融資産の4パーセントの資金で1年間の支出を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95パーセントという、退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学における論文が基になっています。

金融資産の4パーセントで1年間の生活費を算出するということは、年間の支出に25をかければ経済的に自立するための金額を算出することができます。

例えば、年間の支出が300万円であれば、

300万円×25=7,500万円

となり、7,500万円の金融資産を築いて年利4パーセントで運用することで、資産を維持しつつ生活することができるということになります。

年間4パーセントの利回りを確保しながら運用することはそれほど難しいことではないため、4パーセントルールに則って算出した金融資産をいかにして用意するかが重要になります。

FIREは現実的なのか?

先ほど年間支出の25倍の金融資産を用意すれば、その資産を運用した利回りだけで生活することができるとお話ししました。

ですが、収入が一般的な金額しかない人にとって、そのようなことは現実的な話なんでしょうか?

例えば、年間の支出が300万円の人が用意する必要がある金融資産は7,500万円ですが、定年退職するより前に7,500万円の金融資産を用意するというのは簡単ではないと思います。

ましてや、家族がいる人であれば、年間の支出を300万円に抑えるというのは、かなりの節約をしないと難しく、リタイアするために必要な金額はもう少し大きくなります。

FIREは一部の高所得の人達の特権で、一般的な収入しかない人には無縁の話なんでしょうか?

平均的な給与の人でもFIREは可能

収入が高い人ほど貯蓄に回せる金額が大きくなるため、支出が同じ場合は当然、高収入な人ほど早いタイミングで早期リタイアが可能になります。

ですが、平均的な給与の人でもFIREは可能です。

例えば、30歳の平均年収450万円の人の場合、手取り年収は約360万円になりますが、毎月の支出を20万円に抑えることで、

360万円(手取り年収)- 20万円(毎月の支出) × 12ヶ月 = 120万円

となり、年間120万円を貯蓄することができます。

年間の支出が240万円の人がFIREに必要な資産を4パーセントルールで計算すると6,000万円になります。

毎月10万円ずつ積み立てて年間120万円を投資をしていった場合、平均して5パーセントの利回りで運用できたと仮定すると、25年1ヶ月で目標金額の6,000万円を達成することができます。

目標金額達成のための金額は、楽天証券のサイトなどでシミュレーションすることができます。

30歳から投資を始めた場合、55歳でFIREを達成することになり、定年まで働いた場合と比べると約10年も早く退職することができます。

このように、年間の支出を抑えて毎月積み立て投資に回すことで、平均的な収入の人でもFIREを達成することは十分可能です。

幸いなことに、今の世の中にはお金をあまり使わなくも楽しめる娯楽がたくさんあるので、住居費や食費が高くなりすぎないように気を付ければ、毎月10万円を積み立てるというのはそこまで難しくはないはずです。

サイドFIREという選択肢

とはいえ、「25年も待ってられないよ!」という人も当然いらっしゃるかと思います。

そんな人には、サイドFIREという選択肢も考えられます。

理想は4パーセントルールに基づいて試算した金額を達成して完全に経済的自立をすることですが、必ずしも目標金額を100パーセント達成する必要はありません。

リタイア後になんらかの副業を行って収入を得ることで、経済的自立に必要な金額をカバーすることができます。

先ほどの例でいうと、年間の支出が240万円の人がFIREに必要な資産を4パーセントルールで計算すると6,000万円になりますが、リタイア後に副業をして年間120万円の収入を得れば、年間の支出のうち半分をカバーすることができ、リタイアに必要な金額は3,000万円になります。

先ほどと同様、年間120万円を毎月10万円ずつ積み立てて、平均して5パーセントの利回りで運用できたと仮定すると、16年3ヶ月で3,000万円を達成することができ、約10年もさらに早くリタイアすることが可能になります。

 

「なんだ、結局働かないといけないのか...」と思うかもしれませんが、今の世の中には様々な副業があるので、自分がやりたい仕事を好きな時間に好きな場所ですることができます。

今の仕事が楽しくてしょうがない人は、そもそも早期リタイアなんてする必要もないはずなので、FIREを目指す人は、出来るなら今のフルタイムの仕事を辞めたいと考えているはずです。

そんな人にとっては、フルタイムの仕事をやめて気楽に稼げる副業をしながら自分のペースで働けるサイドFIREという考え方は、選択肢のひとつとして十分考えられるのではないでしょうか。

まとめ

FIREを達成するには、資産運用で得られる収益だけで生活費を賄えるだけの金融資産を作る必要があり、普通に働いてお金を使う生活をしていてはなかなか達成することは難しいです。

ですが、普段の生活の支出をなるべく抑えて、節約した金額を適切な資産運用を行うことで、平均的な収入の人でもFIREを達成することは十分可能です。

また、100パーセント経済的に自立できなくても、サイドFIREという形で今よりも自由な生活を手に入れることは可能です。

〇年後までにリタイアできる金額を貯めるという目標を持つことで、仕事に対するモチベーションも上がり、結果的に収入がアップしてFIREまでの期間を短縮するという効果も期待できます。

仕事が辛くて辞めたい人や将来が不安な人は、一度FIREについて考えてみてはいかがでしょうか。

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